体で学ぼう!

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「甘いものは別腹」は本当だった!食後に満腹でもデザートが食べられる仕組み

別腹は存在する!?お腹いっぱいでも食べられる仕組み

あなたはこんな経験をしたことがありませんか?
「いや~食べた食べた!もうお腹いっぱいで、これ以上は入らない!」
とたくさん食べてお腹はパンパン。もう十分なのだけれど、
「…でも、デザートは別腹だよね~」と言ってデザートを食べてしまう…。
そんな経験はないでしょうか?

私達は満腹にあっても、何故さらに食べることができるのでしょうか。
今回はその仕組みを覗いて行きましょう!

食欲の仕組み

そもそも私達は食欲をどうやってコントロールしているのでしょうか。
それには脳の視床下部の「摂食中枢」と「満腹中枢」が関係しています。

脳にはホルモンなどを介して体の栄養状態が脳に伝えられます。
その時に栄養素が足りていないと分かると、脳の摂食中枢が刺激され、
私達に空腹を感じさせます。
つまり脳が「何か食べて栄養を摂ってください」と空腹感をもって伝えてくれているのですね。

そして食事によって体にエネルギーが補給されると血糖値が上昇し、
この情報が満腹中枢に送られ、そうすると「お腹がいっぱい」と感じて
私達は食べるのをやめます。
また脂肪細胞からレプチンという食欲を調整するホルモンが分泌され、
これもまた満腹中枢を刺激して食欲を抑制する働きをしてくれます。

これが生理的に起こる食欲の仕組みです。

感覚的に起こる食欲の仕組み

また、感覚的に起こる食欲があります。
これはテレビや街などで美味しそうな食べ物を見たり、匂いを嗅いだりしたりすることで
食欲が左右されるというものです。

五感によって受け取った食べ物の情報は大脳皮質に送られ統合されます。
それらの情報は、脳の偏桃体という「快・不快」の本能的な感情を作り出す部分に伝わり、
過去の食経験や知識などと統合されて、「おいしい」か「おいしくない」かが判断されます。
この情報は視床下部へ伝えられ、「おいしい」場合は摂食中枢が刺激され食べたくなり、
「おいしくない」であれば満腹中枢が刺激されて食べることをやめさせるというものです。
これが感覚的に起こる食欲です。

脳が別腹を作り出している!

「甘いものは別腹」は、この感覚的に起こる食欲によるものです。
例えば、食後でお腹がいっぱいの所に、あなたが大好きなケーキが
デザートとして目の前に出てきたとします。

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その食べ物を想像するだけでも…
その時、それまでの食経験から「ケーキって美味しいんだよな」
と、そのケーキのおいしさを想像するだけで、
脳の中で、幸福感をもたらすβエンドルフィンや
意欲を沸かせるドーパミンという脳内物質が分泌されます。
これらが分泌されると、オレキシンという摂食を刺激するホルモンが分泌されます。
すると胃の蠕動運動が促進され、胃の中にあるものが小腸に送り出されることによって
胃にデザートを受け入れるスペースができます。
つまり本当に別腹ができてしまうのです!

こうして複雑な五感や記憶などが絡み合うことによって、実際の空腹や満腹の状態と
脳が感じる空腹と満腹には、実はズレが起きています。
お腹がいっぱいだったとしても摂食中枢の働きが満腹中枢を上回れば、
食べたいという欲求が生まれてくるのです。

ですから、これは甘いものに限って起こるというわけではありません。
食後の満腹状態にあっても、そういった働きが起これば
食べたいと思うだけで、ラーメンでも、おでんでも、何でも別腹ができてしまいます。
体ってすごい!

私が食べ過ぎを抑えるためにしている方法

お腹いっぱいであっても別腹で食べてしまい、苦しくなって後悔することってよくありますよね。
私はそういうことになりそうな時は、一度冷静に考えます。
「これは脳が反応しているだけであって、私の体は本当に欲しいと望んでいるのかな」と。
体が苦しいか苦しくないかを感じてみるのです。
そうやって胃や腸などの、内臓にかかる負担を思いやると、
もう少し食べようかなという欲が自然と消えることがあります。
これは個人的に行っている方法ですので、他の人でも効果があるかは分かりませんが
私が食べすぎになりそうな時によくやる方法です。
食べ過ぎて苦しくなった時の記憶を利用している、ということなのかもしれません。


さて、今回は別腹ができる仕組みを見ていきました。
実際に胃にスペースを空けて別腹を作っていたとは驚きですね!
体は私達の経験、記憶、知識などに反応しているのですね。
それじゃあ、経験、記憶、知識を変えていけば別の反応を見せるのかも!
人間って面白いですね。
今回はここまでとなります。お読み頂きありがとうございます。