体で学ぼう!

体で学ぶ新感覚な、お勉強!

同じものでも違って見える、錯視の不思議。

同じものを見ているはずなのに、全く別のものが見えている、今回はそんな目の錯覚、錯視についてのお話です。

大人と子供で見えているものが変わるという、非常に面白い錯視の絵があります。
sandrodelpreteという画家のDie Liebesbotschaft der Delphineという作品です。
著作権の関係上、その絵を貼ることはできません。(検索すると出てくるよ(ボソッ)

皆さんにもぜひ見て頂きたいのですが、この絵には瓶が描かれています。
その瓶の中にあるものが大人と子供では別なものに見えます。
皆さんの目には何に見えるでしょうか。

この絵は数年前にも、テレビ番組で取り上げられたことがありました。
その番組では、この絵を大人に見せて「この瓶の中には何が見えますか?」と尋ね、なんと答えるのかという実験を行っていました。
するとほとんどの大人達は「男の人と女の人の姿に見える」と答えました。

所が、この絵を子供達に見せると全く違うことを答えるのです。
「イルカが見える」と言うのです。
実は絵の中にはイルカが何頭も居るのですが、ほとんどの大人達にはイルカが見えず、男女の姿が見えてしまうのです。
私達はモノを見る時、無意識の内に過去の経験や知識から、それが何なのかを当てはめて判断しています。
子供には恋愛の概念がないために、先程の絵にイルカを見たのです。
そして大人にはその知識と経験から男女の関係の姿に見えるということです。

経験してきたことや記憶として吸収してきたことは知覚に影響を及ぼしていきます。
私達の目の前に広がっている世界というのは、実は脳が補正をして見せてくれているものです。
「これはこうやって見えるはず」という経験や、自分に関連付いた必要な情報を元にして、
世界を予測して映してくれています。
実はあなたの目の前の世界は、脳が編集して見せているのです。

下の絵をご覧ください。

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左と右のダイヤのマークは何色に見えるかな?
左と右にそれぞれ1つずつ、ダイヤのマークがあります。
それぞれ何色に見えるでしょうか。
いきなり答えを言ってしまうと、実はどちらも同じ色です。
違う色に見えませんでしたか?

周囲の縦線や背景の色を取り除くと、同じ色だということが分かるでしょう。
下の絵はダイヤ以外のものを取り除いた絵です。

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左右とも全く同じ色です。
なぜ違う色に見えたのかというと、縦線が手前にあり背景色が奥に見えることから、脳が奥行きがあるものと認識し、
色の対比が生じている、という仮説があります。

脳は無意識にいろいろなことを処理しているのですね。
これは視覚に限ったことではありません。
聞いたり味わったりなどの感覚においても、事実をそのまま受け取っているわけではないのです。
では、この世界の本当の姿とは一体何なのでしょうか。
何を持ってして事実というのでしょう。
不思議は深まるばかりです。