体で学ぼう!

体で学ぶ新感覚な、お勉強!

腕は本当は長かった!~腕の意識を広げよう!胸鎖関節を巡る旅~

腕はあなたが思っている以上に長い!腕の始まりを巡る旅に出かけよう!

「腕はどこまであるでしょう?」
と尋ねると、多くの人は
肩の関節を指して「ここまででしょ?」と答えます。

でも、本当は皆さんが思っているよりも、腕は長く続いています。
なんと腕を辿っていくと、体の中心にまで繋がっていきます。
しかし、肩までが腕だと思って使っていると、
その長い腕が活かされないままで、勿体無いことになってしまいます。

そこで今回は、腕の認識を広げてみよう!というお話をしていきます。
体の末端から腕が行き着く先までをたどっていきましょう!

目次

腕はどこに繋がっているの?

さあ、さっそく腕がどこまで続いているのかをたどっていきましょう。
自分の体を触りながら確認してみてくださいね。
まずは末端である手からスタートです。
人間の体の末端には「手」があります。
この手の中には、指骨、中手骨、手根骨と、なんと27個もの骨があります。いっぱいありますね!
その数からも、手がいかに細かく複雑な機能を持っているかが分かります。

f:id:monkey-try:20181018022815j:plain
手には細かい骨がたくさんあります。

さて、その手は手首の関節で「前腕」に繋がっています。
「前腕」とは手首から肘の間の腕の部分を言います。
この前腕の中には、2本の骨があるって知っていましたか?
尺骨と橈骨という骨です。この2本の骨があるから、私達は手の平をクルクル回すことができます。
ちなみに、この手首をクルクルさせることを「回内・回外」と言います。

f:id:monkey-try:20181018022953j:plain
前腕は尺骨と橈骨で構成されています。

さて、この前腕は肘関節で「上腕」につながります。
「上腕」とは肩から肘の間の腕のことを言います。
上腕は、皆さん、なじみ深い腕ではないでしょうか。
「二の腕ぷにぷに~」とか「見ろ!この力こぶを!」
なんて、私達が普段やっているのは上腕になります。

f:id:monkey-try:20181018024046j:plain
上腕で力こぶを作ってみよう。
この上腕の骨は1本のみ!その名も「上腕骨」!
分かりやすいですね!
一般的に腕といえば、ここまでという認識だと思いますが、まだこの先があります。
進んでいきましょう!

上腕骨は、肩関節で肩甲骨に繋がっています。
肩甲骨とは、背中にあるお皿のような骨のことです。
上腕の上腕骨頭と呼ばれる丸い出っ張った部分が、
肩甲骨の関節窩(かんせつか)というくぼみにハマる形で「肩甲上腕関節」という関節を形成しています。
この関節が一般的に皆さんが言っている肩関節のことです。
ちなみにこの肩甲上腕関節は、外れやすい関節として有名です。ひゃ〜恐い!

そして肩甲骨の肩峰(けんぽう)という部分が鎖骨に繋がっています。
その関節を「肩鎖関節」といいます。
肩甲骨と鎖骨の関節だから肩鎖関節。
体の部位の名前って、結構そのまんまのネーミングが多いのです。

f:id:monkey-try:20181018024339j:plain
肩の関節は色々と入り組んでいます。

さらにその鎖骨は、胸にある胸骨と「胸鎖関節」で繋がっています。胸骨と鎖骨だから「胸鎖関節」。
そのまんま過ぎて、一体誰が名前をつけたのか気になります。

f:id:monkey-try:20181016222949j:plain
腕の終着点、胸鎖関節です。
「肩鎖関節」も「胸鎖関節」も広義の意味では肩関節に含まれています。

はい、ということで、腕の奥までようやくたどり着けました!
なんと胸の真ん中まで来てしまいました。
やっぱり腕は長かったですね!

ちなみに腕の骨のことを上肢骨と言います。
鎖骨、肩甲骨は上肢帯、
手から前腕、上腕まで(指骨、中手骨、手根骨、尺骨、橈骨、上腕骨)は自由上肢骨と言います。

腕をうまく連携させて動かそう!

現代社会は、大変便利な世の中となりました。
それほど大きく腕を動かすことをしなくても、手元の作業だけで色々なことができます。
指先一つでスマホの操作だって簡単にできちゃいます!
しかし、その反面、腕を多様に活用する機会はうんと減りました。
手先だけで用が足りてしまうために、体の意識は薄くなり、
腕をうまく連動させて動かすという能力が低下しやすくなっています。
毎日続くデスクワークなどで鎖骨や肩甲骨を動かさななかったりして、肩や背中、首が凝りやすくなっていたりですとか、
また、腕や手だけで動きをどうにかしようとする癖がついて、
肩や腕、手に負担がかかり痛めてしまったりなど、
手先だけで何とかしようという生活を続けていると色々と問題も起きやすいのです。

ですから、腕の意識を変えて、
毎日、手元の操作を行うことだけを繰り返すのではなく、
鎖骨、肩甲骨も参加している動作を組み入れて、ほぐしてあげることも大切です。
腕は、本当は長いのですから。

以下は腕と肩をうまく連携させてほぐすエクササイズです。
よろしかったらお試しください。
・腕~肩を連動させて首、肩、背中をほぐす体操
www.karada-de-manabou.com

ということで今回は、腕を巡る胸鎖関節への旅をお送りいたしました!
お読み頂きありがとうございました。

・関連記事
鎖骨のある動物、ない動物。そして人の鎖骨。
www.karada-de-manabou.com